長野・サンクゼールへ【杉本記者の取材後記】
「今後10年すれば、売上高の半分ぐらいはグローバルからあがる事業に変わっている」。サンクゼールの久世良太社長は穏やかな口調ながら、力強い言葉でこう語った。追求するのは、単純な和食の輸出ではない。「食のSPA(製造小売業)」という同社がこだわるビジネスモデルが世界に通用するかという挑戦でもある。
だしやごはんのお供、珍味、おかき・せんべいといった昔からの和食を集めた「久世福商店」を国内で約150店、祖業ともつながりの深いワインやジャム、パスタソースを販売する「サンクゼール」を