【吉田編集委員の取材後記】農業システムの存在意義
スマート農業という言葉が登場して約10年になります。この間、現場で広く使われるようになった技術もあれば、いつの間にか姿を消したシステムもあります。明暗を分けたのは言うまでもなく実用性の差です。
今回のゲスト、坪井俊輔さんが代表を務めるサグリのシステムは多くの自治体から注目を集め、導入が進んでいます。理由は現場で役に立つからですが、単なる利便性の向上にとどまらない可能性を秘めています。
例えば、耕作が放棄されている確率を推計するシステム「ACTAVA(アクタバ)」。これを導