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吉田編集委員の取材後記

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国内農業の取材を続けている日本経済新聞社・吉田忠則編集委員にる取材後記をまとめました。
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記事一覧

【吉田編集委員の取材後記】農業の取材をしていて、最近大切だと思うようになったのは…

農業の取材をしていて、最近大切だと思うようになったのは「低投入型」という考え方です。 い…

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JA秋田ふるさとの前組合長【吉田編集委員の取材後記】

JA秋田ふるさとの前組合長、小田嶋契さんのお話はいかがでしたでしょうか。ぱっと聞くと、J…

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農林中金総合研究所の平沢明彦さんにコメントを求めるようになってから【吉田編集委員…

農林中金総合研究所の平沢明彦さんにコメントを求めるようになってから、もう10年以上になる。…

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農業はコンサルティングという仕事にとって難しい分野です

農業はコンサルティングという仕事にとって難しい分野です。助言すれば目に見えて収益が向上し…

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「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」…

「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」。今回の…

太平洋戦争後の食料危機を脱し【吉田編集委員の収録後記】

戦後の食料危機を脱し、高度成長を迎えようとする日本で農業は大きな岐路に立っていました。食…

【吉田編集委員の取材後記】「できっこない」という見方を退け、新しいことに挑んで道を切り開く

今回のゲスト、井狩篤士さんが栽培している小麦「ゆめちから」は農業界や食品業界で「魔法の小麦」と呼ばれている品種です。国産小麦の使い道を広げ、食料自給率を向上させる可能性を秘めているからです。 パンやラーメン、パスタは、いまや日本人の食生活にとって欠かせない食べ物です。ところが、日本の小麦は薄力粉や中力粉の品種が多く、それらを作るのには向いていません。生地に弾力がつきにくいからです。 そこに登場したのが、超強力粉の原料になるゆめちからです。中力粉とブレンドすることで、モチモチ感

農家にとって経営のバトンタッチは大きな課題です【吉田編集委員の取材後記】

農家にとって経営のバトンタッチは大きな課題です。たとえ会社形態に衣替えしていたり、従業員…

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何をもって「成功」とするか~2023年7月

農業とその関連ビジネスについて15年ほど取材してきて、ずっと考えてきたテーマがあります。何…

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【吉田編集委員の取材後記】第10回放送から

青果業者などが規格外の農産物を仕入れて販売することに対し、生産者の間には根強い反発があり…

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【吉田編集委員の取材後記】第9回放送から

今回のゲストである横田修一さんに初めて取材したのは、もう10数年前のことだ。刺激を受ける…

農のミライPLUS
10か月前
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【吉田編集委員の編集後記】いまから30年前…

いまから30年前、1993年に政府はその後の日本の農業に大きく影響する決断をしました。コメ市場…

農のミライPLUS
11か月前
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【吉田編集委員の取材後記】農業経営には様々なタイプがあります

農業経営には様々なタイプがあります。農場の広さは1ヘクタールに満たないものから、100ヘ…

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【吉田編集委員の取材後記】今回のゲスト

今回のゲストの久松達央さんと初めて会ったのは、約10年前にさかのぼります。 久松さんの名を多くの農業者が知ることになった著書「キレイゴトぬきの農業論」がまだ出版される前。取材の一環として講演を聴きにいったとき、複雑な事象をロジカルに表現する話しぶりに強い印象を受けました。 久松さんの説く内容でとりわけ独自性を感じるのは、自らの立ち位置を俯瞰(ふかん)したうえで、営農の意義を伝えようとする姿勢です。際立つ特徴は「分断の論理」を乗り越えること。農業界にとどまらない各界との交流で