【吉田編集委員の取材後記】「できっこない」という見方を退け、新しいことに挑んで道を切り開く
今回のゲスト、井狩篤士さんが栽培している小麦「ゆめちから」は農業界や食品業界で「魔法の小麦」と呼ばれている品種です。国産小麦の使い道を広げ、食料自給率を向上させる可能性を秘めているからです。
パンやラーメン、パスタは、いまや日本人の食生活にとって欠かせない食べ物です。ところが、日本の小麦は薄力粉や中力粉の品種が多く、それらを作るのには向いていません。生地に弾力がつきにくいからです。
そこに登場したのが、超強力粉の原料になるゆめちからです。中力粉とブレンドすることで、モチモチ感