農のミライPLUS

ラジオNIKKEIで配信中の『農(アグリ)のミライ』が、番組やプロジェクトと並行してnoteも始めることとなりました。 『農のミライ』とは、ポッドキャスト配信番組を中心として農業、そして農業にかかわる方すべてを応援するプロジェクトです。

農のミライPLUS

ラジオNIKKEIで配信中の『農(アグリ)のミライ』が、番組やプロジェクトと並行してnoteも始めることとなりました。 『農のミライ』とは、ポッドキャスト配信番組を中心として農業、そして農業にかかわる方すべてを応援するプロジェクトです。

マガジン

  • 杉本記者の取材後記

    杉本記者による取材後記です。

  • 吉田編集委員の取材後記

    国内農業の取材を続けている日本経済新聞社・吉田忠則編集委員にる取材後記をまとめました。

  • スタッフAのつぶやき

    番組制作スタッフAのつぶやき

  • バケツ稲部

    ラジオNIKKEIメンバーで「バケツ稲」をはじめました。

  • 番組情報

    「農のミライ」配信情報をまとめました。

杉本記者の取材後記

杉本記者による取材後記です。

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  • 5本

北海道・三千桜酒造へ【杉本記者の取材後記】

「僕は教えるのが好きなんですよ。地元の方が継ぐということになれば、ここに来たかいも本当にあったと思う」。2020年に北海道の旭川空港近くに位置する東川町まで距離にして約1500キロ、酒蔵もろとも「世紀のお引っ越し」をした三千桜酒造で、今年も9月から日本酒の仕込みが始まった。同社の山田耕司社長は、「地酒というのは、地元の人がつくって地元の人に提供するのが基本」と語る。150年近くにわたってつないできたのれんを、東川町の担い手につなぐことを視野に入れている。 三千桜酒造のルーツ

北海道旭川・ホーブへ【杉本記者の取材後記】

そのイチゴは、「夏瑞(なつみずき)」という名前の通り、みずみずしさとしゃきっとした食感、甘みとさわやかな香りを持ち合わせた味わいだった。7月下旬、旭川空港からほど近い北海道東神楽町のホーブ本社を訪ねると、大雪山系が一望できる敷地に並ぶビニールハウス内には夏の盛りとは信じられないほど多種多様な熟れたイチゴがなり、甘い香りを放っていた。 イチゴ産地としては栃木や福岡のイメージが強いが、両県が誇る「とちおとめ」や「あまおう」といったブランドは基本的には春から初夏の年に1度収穫する

京都・坂ノ途中へ【杉本記者の取材後記】

「有機農業の担い手は、『隠れキリシタン』のように点在している」。有機野菜を農家から直接買い、個人向けに定期宅配する坂ノ途中(京都市)の小野邦彦代表取締役は、欧州などに比べてなお圧倒的少数派(耕地面積に占める割合は0.6%、2021年)に属する日本の有機農業の生産者をこう描写する。 坂ノ途中は設立から15年と、ベンチャーとしてはそれなりに社歴が長い部類に入る。取引農家は関西を中心に400軒ほど。契約している生産者のうち、およそ8割が新規参入組というのが特徴だ。環境への負荷を減

三重・VISONへ【杉本記者の取材後記】

交通の便はよいとはいえない。名古屋から電車と車を乗り継いで2時間近く、そのリゾート施設はようやく姿を現した。カーブのある山の坂道を登っていくと大きな三角屋根で覆われた建物が目に飛び込んでくる。芝生には家族連れが思い思いに座ってくつろぎ、三角屋根の下では朝どれの鮮魚や野菜が陳列され、地元の海女さんや生産者が接客している。各地のみそを量り売りする店舗は、まるでジェラート店のような洗練された空間。「食の一大テーマパーク」をコンセプトとした「VISON(ヴィソン)」は、山がまるごと集

吉田編集委員の取材後記

国内農業の取材を続けている日本経済新聞社・吉田忠則編集委員にる取材後記をまとめました。

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  • 21本

どの分野にも共通のことではあるが【吉田編集委員の取材後記】

どの分野にも共通のことではあるが、制度をつくっただけでは多くの場合、物事はうまく回らない。とりわけ、それが新たなチャレンジであるとき、制度より他の要素が重要になる。取り組みをけん引する人の存在だ。 東京都での新規就農に関して言えば、井垣貴洋さんと美穂さんの登場で、「東京で就農は無理」と言われていた状況が一変した。併せて忘れてはならないのは、東京都農業会議の松沢龍人さんの果たした役割だ。 井垣さん夫婦を含め、この10数年で新規就農した「東京ネオファーマーズ」はすでに70人を超

特別な技術を使い、奇抜なアイデアに頼るのではなく…【吉田編集委員の取材後記】

特別な技術を使い、奇抜なアイデアに頼るのではなく、「普通考えたらこうなる」というシンプルな発想でビジネスを軌道に乗せた好例だろう。アグナビ代表の玄成秀さんが展開している日本酒の1合缶のことだ。 説明を聞くと、とても理にかなった売り方であることがわかる。1合の飲みきりサイズなので、飲み残して品質が劣化する心配がない。瓶と比べて軽いので持ち運びに便利で、落としても割れる心配がない。 一升瓶と比べて量が少ないので、飲み比べを楽しむのにも適している。これだけ各地に地酒があるのだから

【吉田編集委員の取材後記】農業の取材をしていて、最近大切だと思うようになったのは「低投入型」という考え方

農業の取材をしていて、最近大切だと思うようになったのは「低投入型」という考え方です。 いま多くの酪農経営が極めて厳しい状況に置かれています。原因は新型コロナの流行で需要が減ったことと、その後起きたウクライナ戦争で飼料の国際相場が高騰したことです。2つとも、酪農家の力でどうにかできるような出来事ではありません。 ただ苦境の背景にはもう1つの事情もあります。畜産クラスター事業という国の支援策を活用し、機械や設備に投資して経営規模を拡大したことです。市場の縮小やコストの上昇は、大

JA秋田ふるさとの前組合長【吉田編集委員の取材後記】

JA秋田ふるさとの前組合長、小田嶋契さんのお話はいかがでしたでしょうか。ぱっと聞くと、JAグループへの強烈な批判が印象に残るかもしれません。「過激」と感じる関係者もいるのではないかと思います。 でもその言葉をふり返ってみると、農協マンとしての強い使命感が背景にあることがわかります。「農協の役割は産地振興」。小田嶋さんを10年近く取材してきましたが、一貫して強調しているのはその点です。 小田嶋さんの名前が一躍「全国区」になったのは、2018年の「減反廃止」に際して、横並びでコメ

スタッフAのつぶやき

番組制作スタッフAのつぶやき

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  • 12本

滋賀に行ってきました➁

滋賀どころか、この後、北海道にも静岡にもお邪魔させていただいているアグリチーム… 書き溜めてしまっている旅行記…今更で申し訳ないのですが、 まずは滋賀の旅行記を書き終えていなかったので、お付き合いいただければと思っています!そして配信はまだまだ聞くことができますのでぜひお聴きいただければと思っております! さて滋賀旅行、もとい滋賀取材2日目!我々がまず向かったのは「農業大学校」さんへ 農業大学校というものを取材前にはお恥ずかしながら知らなったのですが、農業への就職を目指す

滋賀にいってきました!①

農業に関わる全ての応援する番組『農のミライ』 おかげさまで番組1周年を迎えることができました!!やったね! そんな1周年を迎える直前、我々アグリチーム(勝手に私がそう呼んでます)は滋賀県に行ってまいりました! 滋賀には西日本を代表する米農家さんがいるから、とのことで。 今までは関東近辺のロケはあったのですが、遠出は初めて! 伺ったのは8月上旬。滋賀のお米はすでにたわわに実っていてきれい! そして 空も広いけど、田んぼも広い! こんなところで伸び伸びと育ったお米は美味しい

ラジオNIKKEIバケツ稲部はじめました。

こんにちは。スタッフAです。 せっかくnoteやっているんだから、何か新しいことをはじめてみたくって、 ラジオNIKKEIメンバーで「バケツ稲」をはじめました。 バケツ稲を始めるにはもう結構遅い時期ではあるんですが、 やってみなければわからない!ということで ラジオNIKKEIメンバー20名弱に声をかけ、スタートしました。 なんと籾は中森農産さん産!という豪華さ☆ ↑中森さんは記念すべき第1回に登場しましたね!!ぜひこちらもお聴きください! バケツ稲部のメンバー、一

【第9回放送】~スタッフAのつぶやき

横田農場での収録を振り返ると、どこについて書いたらいいか悩んでしまいます。それくらい濃いお話をたくさん聞かせていただきました。 5月のある日、茨城県にある横田農場にお邪魔させていただきました。 どこでお話を伺おうか、スタッフで打ち合わせをしていたところ、 今回のゲストである横田農場の横田修一さんより「じゃあ外でしましょう!」の一言で、贅沢にも田んぼに囲まれた場所での収録となりました。 「今日は会合があってスーツなんだけど、作業着のほうが雰囲気出るよね」とお茶目な一面を見

バケツ稲部

ラジオNIKKEIメンバーで「バケツ稲」をはじめました。

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  • 2本

バケツ稲部の日誌①新人Hのバケツ

こんにちは。スタッフAです。 社内各所にバケツ稲グッズをばらまいた私は、 その達成感から、「これぞ!稲ハラスメント(イネハラ)だな!」なんて自分自身を皮肉っていたのですが… それはとんだ間違いだと感じている日々です。 それはなぜかというと… 私が逆に「イネハラ」を受けていると感じ始めているからです! ラジオNIKKEIの真面目チームが日々、稲の様子を送ってきて、私のPCには稲の写真がたくさん!しかも後輩たちは「今週のイネハラです」と写真を送ってくる。noteを書かなければな

ラジオNIKKEIバケツ稲部はじめました。

こんにちは。スタッフAです。 せっかくnoteやっているんだから、何か新しいことをはじめてみたくって、 ラジオNIKKEIメンバーで「バケツ稲」をはじめました。 バケツ稲を始めるにはもう結構遅い時期ではあるんですが、 やってみなければわからない!ということで ラジオNIKKEIメンバー20名弱に声をかけ、スタートしました。 なんと籾は中森農産さん産!という豪華さ☆ ↑中森さんは記念すべき第1回に登場しましたね!!ぜひこちらもお聴きください! バケツ稲部のメンバー、一

番組情報

「農のミライ」配信情報をまとめました。

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  • 4本

既存のリサイクルのその先へ!【クボタストーリー】

第9回放送はお聞きいただけたでしょうか? ポッドキャストオリジナルコーナー「クボタストーリー」では今回、 株式会社クボタ 水環境研究開発第三部  寳正史樹(ほうしょう ふみき)さんに、現在クボタが取り組んでいる「ディープリサイクルシステム」についてお話いただきました! 既存のリサイクルよりもその先へ。 資源循環により、よりきれいな環境、水を目指すクボタの姿勢がまさにここにあると思いました!まずは 寳正さんもご登場しているこちらの記事をご覧ください! ぜひ音声を聞きながら見

【ゲスト : サグリ株式会社 坪井社長/東大農業サークルアグリアン】第3回「農のミライ」 衛星から農業を支援!?

この番組は『アグリ』つまり農業の未来、そして農業にかかわるすべての人を応援するとともに、食料・水・環境に関わる課題解決に取り組むきっかけになる情報をお届けする音声コンテンツです。 第3回のメインコーナー「未来を耕す人」のゲストには、農地状況把握アプリなどを提供している、サグリ株式会社代表取締役CEO坪井俊輔さん(写真中央)をお迎えし、衛星から農業支援をするサービスやこれから、についてお話いただきます。坪井さんがなぜこのサービスに行き着いたのか...実は「教育」が第一歩!一見

【ゲスト:株式会社ビビッドガーデン秋元社長】第2回「農のミライ」は流通について

この番組は『アグリ』つまり農業の未来、そして農業にかかわるすべての人を応援するとともに、食料・水・環境に関わる課題解決に取り組むきっかけになる情報をお届けする音声コンテンツです。 第2回のゲストには、産直サイトの「食べチョク」の運営会社、株式会社ビビッドガーデン代表取締役社長 秋元里奈さん(写真右)をお迎えし、「生産者の‟こだわり″が正当に評価される世界へ」秋元さんが思い描くミライへの次の一手を伺いました。 また「トレース」コーナーでは岡田さんが吉田さんと一緒に農作物の流

農業にかかわるすべての人を応援します!「農のミライ(アグリのみらい)」スタートです!

この番組は『アグリ』つまり農業の未来、そして農業にかかわるすべての人を応援するとともに、食料・水・環境に関わる課題解決に取り組むきっかけになる情報をお届けする音声コンテンツです。 番組を一緒に盛り上げてくれる番組のパーソナリティは、 長年、農業に関する取材に携わる日本経済新聞編集委員吉田忠則さん(写真左)、 そして大学では農学を専攻、現役東京大学院生でもあるアナウンサーの岡田美里さん(写真右)のお二人です。 初回のゲストには、世界に目を向け次の一手を考えている農業経営者