農家にとって経営のバトンタッチは大きな課題です【吉田編集委員の取材後記】
農家にとって経営のバトンタッチは大きな課題です。たとえ会社形態に衣替えしていたり、従業員を雇ったりしていても、昔ながらの家業的な経営体質から完全に抜け出すのは簡単なことではありません。
例えば、私が以前からつき合いのある40代の農家は父親どころか、祖父が長年経営の実権を握っていました。自分が思い描くような経営をさせてもらえず、実家とは距離を置くかたちで新たに農場を開きました。
経営を代々スムーズにつなぎ、連続的に発展させるのが理想でしょう。でも農業の現場ではなかなか理想通りに