農のミライPLUS

ラジオNIKKEIで配信中の『農(アグリ)のミライ』が、番組やプロジェクトと並行してnoteも始めることとなりました。 『農のミライ』とは、ポッドキャスト配信番組を中心として農業、そして農業にかかわる方すべてを応援するプロジェクトです。

農のミライPLUS

ラジオNIKKEIで配信中の『農(アグリ)のミライ』が、番組やプロジェクトと並行してnoteも始めることとなりました。 『農のミライ』とは、ポッドキャスト配信番組を中心として農業、そして農業にかかわる方すべてを応援するプロジェクトです。

マガジン

  • 杉本記者の取材後記

    杉本記者による取材後記です。

  • 吉田編集委員の取材後記

    国内農業の取材を続けている日本経済新聞社・吉田忠則編集委員にる取材後記をまとめました。

  • スタッフAのつぶやき

    番組制作スタッフAのつぶやき

  • バケツ稲部

    ラジオNIKKEIメンバーで「バケツ稲」をはじめました。

  • 番組情報

    「農のミライ」配信情報をまとめました。

記事一覧

農業はコンサルティングという仕事にとって難しい分野です

「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」【吉田編集委員の収録後記】

農業はコンサルティングという仕事にとって難しい分野です

農業はコンサルティングという仕事にとって難しい分野です。助言すれば目に見えて収益が向上し、その一部をコンサルティングの対価として支払うという関係がすぐには成り立ちにくいからです。 生産性向上の切り札になるとされるスマート農業に関しても、同様のことが言えます。作業計画や作業状況を管理するシステムを提供していた企業が、ここ数年で何社かサービスから撤退しました。 高齢農家の引退で農地の集約が進んでおり、大規模農家は田畑をどう管理するかが課題になっています。そのためにシステムは必須で

「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」【吉田編集委員の収録後記】

「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」。今回のゲストであるサラダボウルグループの代表、田中進さんと話していつも思い出すのは、明代の中国の農書「農説」に由来するこの言葉です。 中農と下農に関するくだりはわかりやすいでしょう。田畑に雑草が生えてしまったとき、刈り取るかどうかの差を示します。ここでは刈るのが正解です。 これに対し、上農は解釈が分かれるかもしれません。普通に考えれば、まだ草が生えないうちに、土を耕して除草の手間を省くことなどを