【吉田編集委員の取材後記】農業の取材をしていて、最近大切だと思うようになったのは「低投入型」という考え方
農業の取材をしていて、最近大切だと思うようになったのは「低投入型」という考え方です。
いま多くの酪農経営が極めて厳しい状況に置かれています。原因は新型コロナの流行で需要が減ったことと、その後起きたウクライナ戦争で飼料の国際相場が高騰したことです。2つとも、酪農家の力でどうにかできるような出来事ではありません。
ただ苦境の背景にはもう1つの事情もあります。畜産クラスター事業という国の支援策を活用し、機械や設備に投資して経営規模を拡大したことです。市場の縮小やコストの上昇は、大